燕市・弥彦村在宅療養パンフレット
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 入院中のおばあちゃんは目や耳が悪いためテレビを見ません。お家に居ればひ孫がいて賑やかな声が聞こえてきていますが、病院ではたまにしかひ孫に会えません。  ある夜遅くのこと。病院からの連絡を受け、急いで病院に駆けつけました。 ベッドの側には、心電図のモニターがあり、おばあちゃんが天国に旅立ったことを伝えていました。 おばあちゃんは、あんなに家が好きだったのに、病院のベッドで逝ってしまったなんて。 わたしは、どうすればよかったのだろう・・・。 それから3年。 うちへ帰りたいと望むなら、家で安心して過ごせること。 最期まで家にいたいと願うなら、自宅での看取りもできること。 あの時のわたしは、知らなかったのです。『在宅医療』 そのことを知っていたならば、もう少し違った最期があったのかもしれません。人生の最期に、正解があるとは思いませんが、みなさんに私が見つけた答えを知っていただきたいのです。(内容はある体験をもとに構成しなおしたものです。)

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